喉頭腫瘍には良性のものと悪性のものがあります。良性のものは、症状としては、しわがれ声のあることもあり、症状のないものもあります。手術してとってしまわないと治りません。悪性腫瘍としては、喉頭癌(がん)が最も多く重要です。この癌(がん)は、女性にくらべて圧倒的に男性に多くみられます。特に、都会、工業地帯に住む50〜60歳以上の男性、ヘビースモーカーに多いことが知られています。他の部分に広がりにくく、声がれで早く発見されるので、他の癌(がん)にくらべて根治率は高いようです。
しわがれ声、喉頭部の不快感などが初期の症状です。病気が進むとほとんど声が出なくなったり、血痰が出たりします。さらに進むと食べ物が飲み込みが困難になるなどの症状もあらわれます。癌(がん)年齢の方でしわがれ声が続くときは、専門医の診察を受ける必要があります。原因は不明です。
病気の広がりによって治療法は変わりますが、放射線と手術あるいはこの両方の組み合わせが選ばれます。放射線手術では、声は保存されますが、声帯を大きく切り取るか、喉頭を取り去ってしまうので声は全く出なくなるか、出しにくくなります。
病気の予後は癌(がん)の発生場所と広がりとによって異なりますが、頭部、頚部の悪性腫瘍のうちでは一般に良好なものです。
病変の小さいうちに早くみつけて治療すれば、確実に治すことができます。
放射線治療は、人工的に火傷をつくるわけですから、栄養を十分にとり、体力をつけることに気をつけます。照射中、照射直後は皮膚を強くこすったり、ひげをそったりすることを避け、清潔に保つように心がけます。小さい声帯の癌(がん)は、放射線だけで根治します。