民間療法と家庭療法
胃癌(がん) 民間療法と家庭療法
日本人の胃癌(がん)は戦後減少傾向にあるとはいえ、依然として癌(がん)による死亡原因の第1位を占めています。全癌(がん)中に占める比率は男性で33%、女性で29%です。人工10万人あたり男性は70人で世界一、女性は35人で世界第2位です。民族性や生活習慣との関連についてもいろいろなことがいわれていますが、依然として早期発見の重要性は変わっていません。

胃癌(がん)は他の癌(がん)と同様に初期には全く無症状に経過するもので、ある程度病気が進行してくると症状があらわれます。胃癌(がん)の初めに起こる(初発)症状として従来から痛み、膨満感、重圧感、胸焼け、吐き気、食欲不振など、多くの症状があげられていますが、これらはいずれも胃癌(がん)に特有の症状ではなく、慢性胃炎や胃潰瘍にも共通したものです。初発症状として最も多いのは、みずおちの痛みと胃部膨満感です。痛みは食事と無関係な鈍痛がいちばん多く、次いで空腹時、食後など食事と関係ある鈍痛が多くなります。癌(がん)が進行してくれば当然、膨満感を感じますが、それほど進行した癌(がん)がなくても、不快感や膨満感の起こることがあり、食後または食事中にいわゆるもたれる感じがし、食欲がなくなります。しかし、無理に食べれば食べられないということはありません。

癌(がん)が進行してくると、吐き気、嘔吐、胸焼け、ゲップ、下痢、便秘、全身倦怠感、食欲不振、体重減少などの諸症状がしだいに強くあらわれるようになります。中には、吐血、下血、嚥下障害(飲み込むのが困難)、背痛、貧血、胸痛などをともなう場合も出てきます。胃癌(がん)はさまざまな胃の不定症状が徐々に起こってくるので、なかなか自分自身ではいつからそれが始まったのか自覚できません。往々にして、そのうち治るだろうと放置しがちです。

以上のような症状があって、食欲の衰えが目立ち、肉類や脂肪の多い食事などしつこいものが嫌いになるなど、食物の好みにも変化があらわれてきたら、一度精密検査を受ける必要があります。

できるだけ早期に診断し、早期に手術するのが根本原則です。早期胃癌(がん)の手術は胃潰瘍の手術と全く同じです。

胃切除術を行ったあとは2週間で手術創は治り、粥食ややわらかい米飯が食べられるようになります。したがって、この時期には退院も可能ですが、体力の回復は十分でないので、手術後せめて3週間ぐらいは入院しているようにします。胃全切除を行ったあとは、さらに1週間遅れます。就業は退院後1〜2ヶ月でできますが、手術後2年ぐらいは月に一度の診察を受けて健康の管理と経過の観察をしてもらいます。さらにその後も、年に2〜3回は診察を受けるようにします。

手術後の食事はm手術により胃が小さくなり、また大腸の運動も一時的に自律神経が不調和になるので、下痢しやすく、線維の多いもの、冷たいもの、量の多い食事はできるだけ避け、量は少なくてもカロリーが高く、良質のタンパク質に富んだ食物を選ぶようにします。ときに肝機能が悪くなれば、食欲増進のため日本酒、ワインを少し飲むのもよいようです。手術後、牛乳を飲むと下痢をする人がいますが、これは乳糖の消化がうまくいかないためでもあるので、牛乳は当分飲用しないほうがいいようです。豆類、イモ類、こんにゃくなど、腸に入って量が増える食品は腸閉塞の誘因になるので、大量に食べないようにします。手術後間もないときは一日5〜6回の食事が必要ですが、1ヵ月後には次第に一日3回の食事にして体を慣らすことが必要となります。

玄米とハトムギ

玄米に1〜2割のハトムギを混ぜ、圧力釜で炊いて食べます。最低2〜3ヶ月は続けるようにしてください。

はとむぎ

実を殻つきのまま、一日に10〜20g煎じて、お茶がわりに飲みます。

ヒシ

実を一握り、500mlの水に入れて半量に煎じ詰め、一日数回に分けて飲みます。

フジのこぶ

細かく砕いて陰干しにし、適当に煎じて飲みます。

タラノキ

根の厚皮をむき、この厚皮を刻んで乾燥させます。一日に10gほどを700mlの水で半量に煎じ詰め、3〜4回に分けて飲みます。

ジュンサイ

100mlを一日量として、600mlの水でグラグラと半量に煮詰め、5回に分けて飲みます。1ヶ月以上連用します。

ツルナ

ツルナは海岸の砂地に自生する植物です。夏から秋にかけて花がある時期に、全草を採取し、陰干しにしたものを3〜5g煎じて、1回に飲みます。

クサノオウ

葉、茎を陰干しにしたものを、一日に2〜3g煎じて飲みます。これは痛みを鎮める目的のものですから、常用してはいけません。クサノオウをタムシグサと呼ぶ地方もありますが、山野に自生する雑草です。

ビワの葉

ビワの葉を火にあぶって患部に接する皮膚を摩擦し、葉に含有する主成分の青酸を毛穴を通して内部に吸収させる療法です。やり方は;1、ビワの青い厚い葉をとり、布きれでふいて、表面のツヤのあるほうを火であぶります。2、その葉を2枚づつ、あぶった面を内側にして合わせ、両手で10回ほどこすり合わせます。これは葉の表面をやわらげ、中の成分を十分に外に誘い出すために行うのです。3、まず1枚のビワの葉をとり、へその下に当てて、上から強く指で押してなでます。10回ぐらいなでたら、少し位置をずらして、また10回なでる、こうやって腹部全体をまんべんなく押してはなでていきます。葉は5〜6枚とりかえながら、7分ぐらいで腹部全体をすませるのが一応の目安です。4、お腹が終わったら、背中、背骨の上とその内側、腰、しり、肩の順で、10分間ぐらいかけてなでていきます。5、使い終わったビワの葉は、刻んで布袋に詰め、胃部にあてがって、一日1回の割りでとりかえます。なお、このビワの葉療法は一日2回、病気がよくなるまで続けてください。

胃癌(がん)患者のための食事療法

玄米5、ハトムギ3、アズキ2の割合で、圧力釜で炊き、主食として食べます。1食の分量は茶碗1杯です。副食は季節の野菜を数種、それに海草入りの味噌汁をつけます。強化食品として、葉緑素、胚芽、酵素を添えます。白米、白砂糖、化学調味料の三白食品はやめます。


胃癌(がん) 民間療法と家庭療法