すい臓がん(膵臓癌) 民間療法と家庭療法

すい臓がん(膵臓癌)

すい臓は、比較的癌(がん)ができやすく、その死亡率も年々高くなってきていますが、その早期診断は困難なうえに、手術も複雑で、治療がたいへん難しいやっかいな病気です。

十二指腸に近い部分から、頭部、体部、尾部に分けられますが、癌(がん)が最もできやすいのは頭部で、すい臓癌(がん)の2/3以上は、この頭部に発生します。次いで、尾部で、体部からのものはあまりありません。

症状は、癌(がん)がどの部位にできたかによってかなり違います。しかし、いずれにしても癌(がん)の初期には、これといった際立った特徴はありません。だるい、なんとなく胃の具合が悪い、食欲がない、体重が減るなど、ほかの病気とまぎらわしいことが多く、すい臓癌(がん)という診断はつきにくいものです。

これらの漠然といした症状があったときに胃腸の検査を受け、胃腸に異常がなければ一応すい臓の病気を考えてみることが早期発見につながる大切な糸口といえます。

すい臓 頭部の癌(がん)

この部分は総胆管に接しているので、癌(がん)が胆管を圧迫しやすく、わりあい早い時期に強い黄疸があらわれます。黄疸はしだいに強くなり、それとともに皮膚のかゆみがあらわれ、食欲不振や睡眠障害が起きてきます。さらに進行すると胆汁が胆嚢のウッ滞して大きくはれ、体の外からでも容易に胆嚢にふれることができるようになります。また、みずおちや臍のあたりに頑固な腹痛があり発熱することが多いのです。

黄疸が起こるために胆石症胆嚢炎、肝臓の病気とまぎらわしく、食欲がなく痩せる、腹痛があるなどから胃腸の病気とまちがわれることもあります。

すい臓 体部や尾部の癌(がん)

黄疸がなく、腹痛や食欲不振、ヤセなど慢性膵炎に似た症状があるだけなので、かなり進行するまですい臓癌(がん)であることに気づかず診断が難しいものです。癌(がん)が大きくなると腹部にしこりがふれるようになりますが、このときにはすでに周囲のリンパ節に転移が起こっています。また、背中の下部に激しい痛みがあらわれるので、腰痛として背骨の病気とまちがわれることもあります。

いずれにせよこの両者の癌(がん)は一般に診断が遅れ、腫瘍がかなり増大したから発見されることが多いのですが、疑わしい症状があったら、一刻もはやく精密検査を受ける必要があります。

すい臓癌(がん)の治療は、外科手術以外には、有効な治療法がありません。

膵頭部がんは黄疸があらわれるために比較的早期に発見されやすく、全身状態もおかされていないので、しばしば根治手術を行うことができます。しかし、この手術は腹部手術中でも最もむずかしい手術の一つのため、高齢者や全身状態の悪い場合にはできません。

癌(がん)を切除しないですい臓がんの主症状である黄疸を軽くする姑息的手術をすることもあります。この手術だけでも一年以上苦痛なく生存する例が数多くあります。



すい臓がん(膵臓癌) 民間療法と家庭療法

手術後の療養と食事療法

手術後は一般に経過がよければ1〜2ヶ月の入院と1ヶ月ほどの自宅療法を行い、3ヶ月ほどもたてばほぼ社会復帰が可能となります。しかし、膵臓を全摘出したあとは、脂肪、タンパク質、糖質の代謝障害が起こり、胆道と空腸が吻合されているため食物が逆流するなどの消化吸収障害も起こりますので、食事療法には、医師、患者、その家族の協力が必要です。

消化がよく、カロリーの高い食物を少量とる、腸内に入ってから量がふえるものや豆類、いも類、コンニャク、繊維の多い野菜などガスを作りやすい食べ物は控える、脂肪の多い食べ物は控える、便通を整えるよう工夫するなどが大切です。

また、腸の癒着を起こしやすいので、少なくとも半年は不消化な食べ物を避けるようにします。

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