切れ痔(痔裂)
切れ痔は肛門部のやわらかい皮膚および粘膜に生じた裂創で、排便時の糞便のかたまりによる過度の伸びによって生じます。新しくできた傷は、神経が露出し、痛みが激しくなります。慢性になると潰瘍を形成して治りにくくなります。
女性に多く発生し、肛門輪の6時あるいは12時の部位の裂創が多く見られます。排便時には激痛を訴えますが、出血することもあり、排便後20〜30分は痛みと灼熱感が続きます。重度の場合は、括約筋の反射性ケイレンや排尿障害が起こることもあります。
軽いものは手術をしないで治りますが、一年以上にわたって難治のものも少なくありません。このような場合は、精神的な苦痛のほうがむしろ大きいといえます。
便秘にため便がかたくなることが最大の原因です。
軽症のものは便通をつけ、排便のあと肛門を温湯で洗って清潔に保ち、鎮痛剤の入った軟膏を局所にしようします。慢性に経過するものは裂創の潰瘍底を手術によって取り除き、粘膜を縫い合わせます。肛門括約筋がケイレン性の狭窄をおこしている場合は麻酔をして指により伸展します。手術後の療法は、痔核手術に準じて行います。
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切れ痔(痔裂) 民間療法と家庭療法
- 食塩
- 小さじに山盛り1杯をコップ1杯の水に入れてかきまぜ、これを毎朝、空腹時に飲みます。便通がととのって治りを早めます。
- ケイトウ
- 葉、茎を陰干しにしたもの10gを、500mlの水で半量に煎じ詰め、一日3回に分けて飲みます。
- アカネ
- 根を乾燥させて刻み、4gを煎じて飲みます。
- エンジュ
- 花のつぼみを乾燥させ、8gを煎じて飲みます。
- ハス
- 陰干しにして乾燥させたハスの葉15gと、ショウガの葉のこれも乾燥させたもの6gを合わせて煎じ、汁を食後に飲みます。切れ痔の出血を止める効果があります。
- ソテツ
- 粉末にしたものを服用します。5〜6枚で1週間分の黒焼きを作るのが目安です。
- カマキリの黒焼き
- 粉末にして、1回に2gを服用します。
- オナモミ
- 葉、茎を5月ごろに採取して、陰干しにしたものをすり鉢ですって粉末にします。これを1回に3〜5g飲んでください。
- ハチミツ
- 脱脂綿につけて肛門に当てておきます。肛門が引き締まって、切れ痔の痛みがとれます。
- ごま油
- 一日に2〜3回、肛門にぬりつけると効果があります。
- 米ぬか油
- 一日2〜3回、患部に塗ります。
- 卵白
- 脱脂綿にしませて患部にあてがいます。初めは少し痛みがありますが、しばらくたてば止まります。一日3回ぐらい脱脂綿をとりかえてください。
- 卵油
- 肛門にぬりつけ、ガーゼを当てて、しっかりとT字帯をかけます。
- ニンニク
- 1個をまるのまま熱いぬく灰の中にいけて蒸し焼きにします。やわらかくなったところを取り出して外皮をむき、一重のガーゼに包みます。そして、あたたかいニンニクの汁を絞り出すようにしながら、肛門にはさんで就寝します。翌朝には、ニンニクの水分がすっかり吸収されています。2週間もつづければ、ひどい切れ痔でもよくなります。
- アイ
- 葉を煎じて、その汁で腰湯を使います。また、脱脂綿にしませて温湿布をしても効果があります。痛みをやわらげてくれます。
- ヒガンバナ
- 茎を刻んで、その汁で患部を洗います。
- カタバミ
- 葉を生のままもんで、にじみ出た汁を患部につけます。また、煎じてその汁で患部を洗ってもよく効きます。
- 梅干とホオズキの実とヨモギの葉
- それぞれ3、5、1の割合で黒焼きにして、ごま油でよく練り、患部に塗ります。特に痛みが強いときに効果があります。
- イチジク
- 生葉を蒸し焼きにして煎じます。その汁を湯にまぜて腰湯を使うと効果があります。毎日、つづけてください。
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